厳しい声優業界、でも…

以前、相次ぐ声優事務所の閉鎖と仕事としての声優という記事を書きましたが、声優志望者の多さや長引く不況から声優業界の厳しい状況も続いているようです



このページでよく話題にしている声優になった私の友人は現在も仕事を続けているのですが、もともと洋画や海外ドラマへの出演を夢にしていて、アニメ作品にはあまり興味がないという、声優志望者としては「変わり種」という人でした。だからこそ、厳しいと言われる声優業界でも比較的順調に事務所に所属でき、海外通販のCMアテレコとか施設のナレーション、そして海外ドラマのアテレコといった仕事がきたのかもしれません。



これが、最初から「声優=アニメ作品への出演」という考えだったら、かなりの確率で挫折していたのではないかと思います。私は、この友人と一緒に日ナレの資料請求をしたものの結局ふんぎりがつかず声優の道には進まなかったのですが、「声優=アニメに出演」だった私が声優を目指しても、まず上手くいかなかったでしょうね…。



「声優を希望しても、なれるのはごくわずか」「声優になったとしても仕事がこない」「声優として売れたのに、歳を重ねると消えていく」。ネットを見ると、以前にも増して厳しく言われることが多くなってきました。先程書いた通り、特にアニメ作品への出演を希望している人には「これが現実」かもしれません



一方で、私の友人のように(知名度はありませんが)洋画、海外ドラマ、通販CM、公共機関や商用施設のナレーション、YouTube動画へのアフレコ等で、十分仕事になっている声優さんもいます。アニメファンの方からすると、こういう仕事は「声優」という感じではないのかもしれませんが、「声の仕事」として素晴らしいなと思うし、たまに友人と会うたび尊敬してしまう自分がいます。



ただ、高校を卒業して声優の養成所・専門学校1本のみとか、声優の道へ全振りしてしまうのは厳しいかもしれません。特に、アニメ作品への出演を希望している人は尚更です。中学・高校卒業者なら進学(就職)し、学生なら学業メインで、社会人なら仕事を続けながら自分のペースで養成所に通う。これがベストではないでしょうか? さすがに何のコネもないところから職業としての声優になるのはほぼ不可能なので養成所に通うのは必要だと思いますが、後悔がないようバランスよい進路を考えるのが良さそうです。

 


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