相次ぐ声優事務所の閉鎖と仕事としての声優

声優事務所が次々閉鎖。声優ではやっていけない?

最近、比較的有名な声優事務所が閉鎖(閉所・廃業)するニュースが相次いでいます

2021年の11月、プロ・フィットが閉鎖を発表。プロ・フィットと言えば悠木碧さん、鬼頭明里さん、ファイルーズあいさん、岡本信彦さん、石川界人さんをはじめ、人気声優が多数在籍していたので声優業界から驚きの声が上がりました。

2022年の3月には、小原莉子さんなどが所属するオブジェクトが終了を発表。さらに、屋良有作さんが代表で新谷良子さん、近藤隆さんなどが所属するビーボからも廃業のお知らせが。SNSや掲示板などを見ると、相次ぐ声優事務所の閉鎖・廃業にかなりザワついていたようです…。

ビーボなどの例を見ると、代表者(屋良さん)の高齢化なとが主な原因の1つではあるようですが、声優事務所の維持・管理が難しくなっているのも大きな要因の1つでしょう。「声優のアイドル化」やギャラ問題もあって制作側は若い声優を使いたがりますし、アニメファンなら名の知れた声優さんからも「仕事が取りづらくなった」という声が出ているようです。確かに、私が以前応援していた何人かの人気声優さん(40代くらい)で、ここ数年大きな活躍の場がない方も何人か見受けられます。

一方、現在も声優として活動している日ナレへ一緒に資料請求した私の友人の話によると、「仕事自体は変わらずにある」とのこと。しかも最近はYouTuberの動画制作会社から依頼がくることもあり、新たな仕事先も増えたようです(稼ぎが増えたかまでは聞けませんでしたが)。


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ただ、私の友人は声優と言っても洋画やドラマの吹き替え志望で、アニメはそれほど詳しくないという感じの人でした。なので、イベントやお知らせ等、放送では流れないようなナレーションの仕事もたくさんこなしていますし、海外通販などのちょっとした役もやっています。もちろん、アニメ志望の声優さんでも仕事があれば受けているとは思いますが、仕事を選り好みしないでこその「仕事はある」ということなのでしょう。

逆に、声優になりたい人の多くが目指すであろう「アニメ番組への出演」。これは厳しくなっているようです。「声優=アニメ出演」と考えてしまうと、思っていた仕事内容と全く違った…という結果になりかねません。以前、ある人気声優さんのラジオを聴いていたのですが、現場研修も兼ねてガヤ(街の中や教室等、人がたくさんいる場面の収録)を行っていた中に「良い演技をする子だな」と注目していた新人声優がいたらしいのですが、半年くらいで業界から去ってしまい驚いたということを話していました。この新人声優が辞めた理由はわかりませんが、もしかしたら声優になれば(事務所に所属すれば)チョイ役でもすぐアニメに出られる、そこからドンドン大きな役がくると考えていたのかもしれません。収入面などもあると思いますが、理想と現実が違ったということなのでしょうか…?

とは言え、私の友人のように地道に活動すれば仕事自体はあるようですし、そこからルートができて露出の大きい仕事に結びつくかもしれません。芸能の世界ですから、実力次第で名前が売れていくのも当然のことです。ただ、やはりルートやコネがなければスタート地点に立つことすら難しい世界であるのも事実。声優になるなら養成所なり専門学校に入るのは必須という感じになっていますが、無料でもらえる資料・パンフレットなどをよく読んで養成所の内容と共に声優の仕事内容を再度確認しておくのが良いと思います

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